弁護士法人賢人の相続問題解決ゼミ

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勤めていた会社を辞めて母の看病をしてきた場合、遺産の相続分には考慮されるか?

 

【ご質問】

Q.私は母が病気になって以来、それまで勤めていた会社を辞めて、パートの仕事をしながら、母の看病をしてきました。父は既に他界しており、姉が一人いますが、姉は実家に戻ってくることは殆どなく、母の看病をすることもありませんでした。

この度、母が亡くなり、姉と私で遺産を相続することになったのですが、このような場合、私は姉と同等の遺産しか相続できないのでしょうか?

 

【回答】

お母様がお亡くなりになり、既にお父様も他界していることからすると、私とお姉様のお2人の相続になります。遺言がなければ、それぞれ法定相続分の2分の1ずつですから、(お姉様)より多くもらうことは出来ないのではないかとも思われるところです。

 

しかし他方、お母様が生前に勤めていた会社をやめてパートの仕事をしながら私という方が看病をしてきましたということからすると、相談者(私)の方には寄与分があり、より多く分配される可能性があります。

 

寄与分について説明しますと、寄与分とは、共同相続人であって、被相続人の生前に財産の維持や増加に貢献している場合に認められます。ご質問の場合は療養看護に寄与分が認められるかという問題ですが、この場合、単なる看護というところだけでなく、より特別な貢献をしている、具体的には、認知症の方の看護で朝から晩まで、お風呂に入れてあげたり、下のお世話をしてあげたりと、夜も一緒に寝ながら看病をしていましたといことになると、特別な貢献があったということで寄与分が認められる方向になってくるわけです。

 

ご質問のケースだと、お母様の病気や看病のご様子にもよると思いますが、相談者(私)の場合、会社を辞めてパートの仕事をしながら看病したという事情があるので、上記のような特別の貢献をしている様子がうかがえ、、寄与分が認められる可能性があると思います。

 

寄与分が認められますと、寄与分に相当する金額に関しましては、遺産の中から先んじてその方に分配されるという計算方法を取りますので、結果的にはお姉様よりも相談者(私)の方が多く相続することが出来ます。ただ、寄与分が認められるかどうか、寄与分が認められるとしていくらぐらい認められるかに関しては専門的な判断になりますので、一概に言えないところです。具体的な部分は、弁護士にご相談された方がよろしいかと思います。


 

 

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