弁護士法人賢人の相続問題解決ゼミ

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喧嘩をして出て行った弟の所有する株式を譲り受けるために、良い交渉方法はないか?

 

【ご質問】

Q.私の家は和菓子屋を経営しており、父が会長、私が社長をしてきました。兄弟は私と弟の2人です。

弟は10年ほど前まで専務として家業を手伝っていたのですが、父と喧嘩をして、出て行ってしまいました。

 

ところが、株式については保有したままで、30%の株を持っています(父が40%、弟と私が30%ずつ保有)。 父の株式を私が全て相続し、できれば、弟の持っている株も譲り受けたいのですが、私自身も弟とうまくいっておらず、このままでは経営権が危ないと感じています。

 

法外な条件ではなく、株を譲り受けるために、良い交渉の方法などはありますでしょうか?

 

【回答】

まずこのQのケースの場合には、お父さまの株式を相続するという問題と、弟さんの本来持っている株式の30%を譲り受けるという、2つが大きな問題になっているわけです。まずお父さまの株式を全て相続するという点につきましては、よくあるパターンとして、お父さまに遺言を書いていただいて、40%を全部私に相続させるというような遺言を書いていただくというのが一番多いパターンでございます。

 

ただ、遺言の場合には、特定の相続人に全ての財産を移すというのはなかなか難しくて、被相続人がお亡くなりになったあとに遺留分減殺請求を受ける恐れがあるわけでございます。なので、遺留分減殺請求を受けないように、生前に遺留分を放棄するという手続きを弟さまに取っていただければ、遺留分の減殺請求を受けないで済むのですが、弟さんとの仲が悪いということになると、なかなかそれも難しいということになります。

 

なので、お父さまの資産の状況が分からないのでなんとも言えませんが、お父さまに遺言を書いていただくときに、株式は私という方に相続するとしても、もちろん(その他の)預貯金や株式等ある場合もございますので、そちらで遺留分減殺請求を受ける分について、弟さまに相続させるという形で遺言を作成すれば、上記のリスクは相当程度減ります。これがお父さんの相続との関係で、問題になるところでございます。

 

それと、相続税に関しましては、お父さまの株式の評価によってはかなり相続税がかかってしまうという危険もありますが、これは株式の評価や相続税の申告のやり方によっては金額が変わってくる部分なので、相続に詳しい税理士さんに相続が発生する前に、ご相談になられたほうが良いと思います。

 

それと、弟さまの保有している30%の株式を譲り受けるための交渉方法ですが、もちろん任意に交渉をして譲り受けるという方法が一番望ましいわけなのですが、それについてあまりうまくいかないということになりますと、会社法上の制度を使って、株式を買い取るという仕組みをつくっておいて、後に譲り受けることを検討してもいいでしょう。

 

ただ、これはなかなか専門的な手続きになりますので、弁護士と良くご相談してから、スケジューリングをした上で、きちんと実行する必要があります。このようなご希望がある場合弁護士にご相談いただいてはいかがでございましょうか。

 

 

典型的な相続問題を弁護士 松本が解説!(無料動画配信)

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